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鍼とシリコン

某有名な鍼メーカーの営業がサンプルを以て訪ねてきた。
そこの鍼は学生時代に学校教育で採用されており大量購入を余儀なくされ使用したが自分の手にはフィットはしなかった。

営業の方の残したパンプレットから最近は鍼が良くすべるように鍼体にシリコンを塗布しることを採用している。その目的は鍼がスルスルと人体に入りよいに、また鍼の手技が行いやすいようにその様な工夫がされているようだ。

そしてそこのパンフレットにも「萌えキャラの女の子のイラストが・・・」時代とは言え「これはちょっとな―。」というのが率直な感想。

閑話休題。

明治大正から昭和の初期から戦後ぐらいの時代、当時関西や中京を中心に鍼灸家が鍼に水銀を塗布して使用していたと学生時代に聞いた記憶が甦った。
現代では当然その危険性のため禁止されてはいるが。

当時昭和前半の鍼の名人であった福島弘道先生は邪道として鍼体への水銀の塗布を批判したそうである。そのようなものを使わずとも生体の気の状態を正確に捉えて刺鍼する技術の重要性を訴えたかったのであろうと考える。

現代は水銀ならず安全性を鑑み鍼にシリコン、確かに滑らかな死乳は可能になる。

だが、鍼医の本質は人体に鍼立てることに在らず、その目的は人体の気の異常を的確に把握し、臓腑経絡、衛営、気血津液、空間の偏在の調節にその要があり心身の異常を取り除くことにより健康を復さしめることである。と訴えたい。

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