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顔面神経麻痺の患者様

こちらの患者さんは病因にて一週間入院点滴治療後、
顔面神経麻痺の症状は不変で耳の後面に痛みが残り現代西洋医学的には末梢神経性の顔面神経由来のベル麻痺もしくは細菌感染性のラムゼイハント症候分群の疑いで来院されました。

主訴に関しては日常のストレスの積み重ねから肝鬱気滞となり顔面麻痺を起こした状態と弁証しました。空間的偏在や総合的に証として肝胃不和の状態であることから背部の右の胃兪に初診時は鍼をしました。以後は空間の偏在が左を中心に前後上下に変化して、変化に合わせて適宜鍼する部位を変えて2回目終了後から耳の痛みの症状の変化が著明に表れ(NRS10→2)11回の治療の後ほぼ運動麻痺は消失した症例です。コロナ禍でオンライン上での仕事が多い中の症状によりストレスが多い病態でしたが、今は元気にお顔を出して仕事上の会議もこなしておられます。

当患者さんは、紹介の患者さんでしたが、インターネットで顔面神経麻痺の鍼治療を調べた際に顔面が鍼山になっている画像を見ておられましたので「これになるのか・・・?」と恐る恐るの来院でしたが顔面でない場所への一本鍼と聞いて安心して治療を受けられたことも精神的、肉体的緊張を生まずまさに少数鍼という方法論が有効的だったのではないか?と思います。

頭痛と熱が続いた患者様

本患者さんはコロナウイルスワクチン後発熱症状が起こりなかなか治癒せず受診されました。
東洋医学的には少陽病熱盛、体質素因としての肝脾不和が主訴の主要な病理、証と考え筋縮穴に治療し
段々と発熱も落ち着き学校に行けるようになって症例です。
この症状治癒後しばらくして、脂の多いピザをたくさん食べた後に風邪を引き39度台の高熱が出て再び受診されましたが
この場合は陽明病、陽明の湿熱と考え治療を行い早期に治癒いたしました。

この様な外感性の病、菌やウイルスによるもの、もしくはワクチン反応でもその人の持つ体質により発病のパターンは
様々です。その患者さんの体質因子と人間の抵抗力がどこの場所で働いているかにより東洋医学では治療法がすべて異なります。

ここに一つは東洋医学の妙味があると考えています。

骨折した患者様の一例

ご高齢の患者さんですが、転倒により大腿部頸部骨折を連投現状で認め、医師からも寝たきりになる可能性を示唆されていました。
伝統的な鍼灸の方法で繆刺、つまり罹患している患部とは反対方向に治療を行う方法論があるのですが、その繆刺法を連日行い、予想治癒期間を大幅に短縮することが出来ました。また、誤嚥を起こしかけることもあるのですが鍼治療により症状緩和しながらQOLの改善を目標に治療を続けさせて頂いております。

更年期障害、咳喘息の患者様

少し古い症例ですが咳喘息の症状が主な訴えでした。

肝気上逆証、肝気犯肺証を中心として肝脾不和、軽度の腎虚が付随的に存在していましたが、肝の異常を中心の病理と考え、
章門や後渓を適宜使用して更年期症状も同時に落ち着きました。

長く予知夢を見られていたようですが症状の緩和とともに予知夢が消失した興味深い症例です。

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