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頭痛と熱が続いた患者様

本患者さんはコロナウイルスワクチン後発熱症状が起こりなかなか治癒せず受診されました。
東洋医学的には少陽病熱盛、体質素因としての肝脾不和が主訴の主要な病理、証と考え筋縮穴に治療し
段々と発熱も落ち着き学校に行けるようになって症例です。
この症状治癒後しばらくして、脂の多いピザをたくさん食べた後に風邪を引き39度台の高熱が出て再び受診されましたが
この場合は陽明病、陽明の湿熱と考え治療を行い早期に治癒いたしました。

この様な外感性の病、菌やウイルスによるもの、もしくはワクチン反応でもその人の持つ体質により発病のパターンは
様々です。その患者さんの体質因子と人間の抵抗力がどこの場所で働いているかにより東洋医学では治療法がすべて異なります。

ここに一つは東洋医学の妙味があると考えています。

骨折した患者様の一例

ご高齢の患者さんですが、転倒により大腿部頸部骨折を連投現状で認め、医師からも寝たきりになる可能性を示唆されていました。
伝統的な鍼灸の方法で繆刺、つまり罹患している患部とは反対方向に治療を行う方法論があるのですが、その繆刺法を連日行い、予想治癒期間を大幅に短縮することが出来ました。また、誤嚥を起こしかけることもあるのですが鍼治療により症状緩和しながらQOLの改善を目標に治療を続けさせて頂いております。

更年期障害、咳喘息の患者様

少し古い症例ですが咳喘息の症状が主な訴えでした。

肝気上逆証、肝気犯肺証を中心として肝脾不和、軽度の腎虚が付随的に存在していましたが、肝の異常を中心の病理と考え、
章門や後渓を適宜使用して更年期症状も同時に落ち着きました。

長く予知夢を見られていたようですが症状の緩和とともに予知夢が消失した興味深い症例です。

うおのめの患者様

本症例の患者さんは主に胼胝、俗にいううおの目音治療をしても整形外科でレーザー治療を
受けておられましたが効果は一時的でまたすぐに再発を繰り返すことで悩んでおられました。

ストレスが昂じ、肝胃不和、そのストレスからの飲食の不摂生が常態化し湿熱が胃腸に生じ、胃腸と関係する足の陽明胃経のルート上に相当する第二~三趾の足底に症状出ておられましたが当初それら生活習慣が病気の原因との自覚はありませんでした。

仕事の関係上週に一度しか来院できませんでしたが、初回の治療(陽明胃経と厥陰肝経の2つの経絡が交わるつぼ両方の臓腑経絡の異常を一度に調節できる箇所でで足陽明胃経上の不容穴)に
刺鍼し治療後はよく便通が付くなどの反応がはっきり現れ、2診目では魚の目の大幅な縮小を見ました。数回継続することで長年のアレルギー症状も同時に緩和した症例です。
東洋医学では臓腑経絡、気血津液の異常を幹とすれば、表面現れる症状は枝葉と考えるため、根幹の治療を行うと枝葉である多くの症状が同時に取れることはよく経験する所です。(これを東洋医学では異病同治と称します)

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